山田誠一建築設計事務所

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中庸

2018.02.09



何気なくwebを見ていて、誠実で在ることの必要性を説く人と、自身の不誠実さを嘆く人の言葉に同時に出会った.(ここでいう誠実か不誠実かは他者に対してではなく、自分自身に対してのことである.)

前者の言葉を建築に照らして考えれば、本当にその通りだと思うし、僕自身、至らない部分はあれど、建築に対しては自分なりに実践してこれたのではないかという自負と、これからも(誠実というものの在り方を見つめながら)実践していきたいと思っている.

でもその一方で、自分は不誠実な人間なのではないかと不安になる.また、いつかそういった取り返しのつかないところへ陥ってしまうのではないかと焦りにも似た気持ちにとらえられる.

確かに建築と向き合っていると、常にそんなことの繰り返しだ.ただこの自問自答の末に、自分の生き方や考え方を狭め孤立していくのではなく、もちろん諦めの気持ちで自分自身と調停することも騙すこともなく、また経済や流行を先行しようと変わり続けるものを追い求め過ぎるのでもない、普遍的な在り方を切実に考え続けなければならない.なぜなら、僕の存在理由にも関わることだからだ.

そんなことを書きながら、ふと「中庸」という言葉を思い出した.学びの末にどういった答えが導き出されるのか今はわからないけれど、悩みながらも学び続ける価値はある.建築が多様であるがゆえに.